リハビリテーション部のご案内
特色
1.入院時のリハビリ
リハビリテーション部は、脳神経外科医師(部長)をはじめ、理学療法科・作業療法科・言語聴覚科・臨床心理科で構成されています。特に一般病棟・回復期病棟でのリハビリテーションを中心とする専門施設であり、多職種連携をもとに、様々な側面から検討し患者様・ご家族様に寄り添って支援いたします。
2.退院後も継続的なリハビリ提供のサービス
退院後も安心して生活が送れるように、医療保険での外来リハビリテーション、介護保険サービスでの短時間通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションを提供しております。
3.人財育成、教育、研究発表等の取り組み
新人教育は、プリセプター制度を取り入れ、概ね1年間プリセプターによる臨床や業務などのサポートを致します。また、診療体制は少人数でのチーム編成のため、プリセプターだけでなくチーム全体でサポート致します。入職1年後にはリハビリテーション部内症例発表会で発表をしています。
リハビリテーション部は、キャリアラダー(キャリアプラン)を取り入れながら、個人・組織のスキルアップを図り、より専門性を高める機会を提供しております。また、働きやすい職場作りのために、面談などを通しライフプランを可能な限り配慮した人員配置、アンケート調査による業務内容・診療体制の見直しをしております。
<主な学会発表>
東北理学療法学術大会、岩手県理学療法学術大会、東北作業療法学会、岩手県作業療法学会、日本高次脳機能障害学会学術総会、日本ブリーフセラピー協会学術大会など
【ビジョン】
*「信頼」と「やすらぎ」を提供できる「環境」と「人財」を作ります
*患者様や家族だけでなく、職員間においても良好な「コミュニケーション」を構築できる「スキル」や「環境」を作ります
【診療体制】
「入 院」
・一般病棟
→病状に合わせた管理のもと早期からリハビリテーションを実施しております。
・回復期病棟
→急性期治療を終えた患者様に対して集中的なリハビリテーションを365日提供させて頂き、在宅復帰へ向けて日常生活能力の改善を援助しております。また、退院前訪問指導や家族への介助指導、環境調整なども取り入れております。
「在宅支援」
「外来リハビリ」
医師の診察、リハビリ処方ののち外来リハビリスタッフによるリハビリテーションにより住み慣れた地域で在宅生活が送れるように全力でサポートします(リハビリテーションは、予約制となっております)。
*リハビリテーションは、予約制となっております。
「通所リハビリテーション」
当院に併設された、介護保険による通所リハビリテーション事業所です。昼食や入浴、送迎サービスは行っておらず、身体機能に対する個別的な機能訓練を主体とした、1時間以上2時間未満の短時間通所リハビリテーションです。
医療保険による入院および外来リハビリテーションから、継ぎ目のない一貫したサービス提供を心がけています。身体機能への関わりを通じて、在宅生活の質の向上とともに、社会参加や活動支援のお手伝いをさせて頂いております。
「訪問リハビリテーション」
通院などが困難な方のご家庭に訪問リハビリテーションスタッフが訪問し、心身機能の維持回復を図り、日常生活の自立を支援し、利用者様やご家族様がご家庭で安心して生活して頂ける為の介護保険サービスです。当院の退院から安心して在宅生活を送っていただけるように利用者様、ご家族様からの声を大切にし、スタッフ間や各事業所間との連携を心がけたサービスを提供しております。
【各科の紹介】
「理学療法科」
理学療法では、脳血管疾患・運動器疾患等の方々を対象に機能回復へ向けた援助をさせていただきます。特に、日常生活の基盤となる寝返り、起き上がり、立ち上がり、着座などの基本動作や歩行(装具療法も含む)、床上動作の質の向上に向けて取り組んでおります。
「作業療法科」
脳血管疾患、運動器疾患により、障害を生じた方のニーズ、心と身体の状況に合わせて作業活動、日常生活動作(食事、トイレ、入浴、着替え)、上肢、手指のトレーニングを通じて諸機能、活動面の回復をサポートしていきます。
入院時より在宅生活を想定した和室や家庭にある一般的な浴槽での動作について関わっていきます。また、家事動作が必要と思われる方などに対しての調理練習等も行っております。
また、自動車運転シミュレーターを導入し、運転再開支援への取り組みも行っております。
*自動車運転シミュレーターSiDS(シーディス):病気や交通事故などの要因により障害を発生した運転免許保有者の運転再開可否の診断を支援するための検査システムです。
「言語聴覚科」
脳血管疾患や頭部の外傷などによって、引き起こされる言語障害(言葉がうまく話せない、話が理解できない、文字が読めない)の方々に言語機能の回復を図ります。構音障害(声が出にくい、発音がはっきりしない)の方々には口腔運動機能に直接働きかけながら、発生や発音の機能回復を図ります。更にコミュニケーション全般の指導や支援を行います。
摂食・嚥下障害(食べ物の飲み込みが困難、うまく噛めない)では、口腔器官などの運動機能の検査、ビデオ嚥下造影検査・ビデオ嚥下内視鏡検査などによる評価を実施します。さらに、摂食・嚥下チームの一員として安全に食べられる食事内容などの検討や継続的な治療によって改善を図ります。家族の方々にもコミュニケーションや食べる障害についてわかりやすく説明し、必要な援助や助言を行います。
「臨床心理科」
脳血管疾患や脳外傷後の高次脳機能障害に対する神経心理学的リハビリテーションを行なっております。神経心理学的検査・心理検査による評価、記憶や注意など認知機能の改善、パソコンや携帯電話、手帳などによる代償手段の獲得、職場や地域での環境調整を図っています。また、不安や戸惑いを軽減するためのカウンセリングの他、ご家族の方にも対応方法のアドバイスをさせていただいております。